棟梁が高校時代からの友人だったこともありますが、いちばんの決め手は断熱性、調湿性の高い自然素材のセルロースファイバーを標準で使っていることです。納得するまで何度も図面を描いてくれて、想像以上に快適な住まいになりました。住み始めて5年になりますが、まだ一度もメンテナンスの必要を感じません。

新築したきっかけ:  借家の一戸建てに住んでいましたが、夏は暑く、冬は寒い。しかも湿気がひどくてカビに悩まされていました。快適な暮らしがしたくて、新築を決意しました。

家の特徴:  寒くて、カビの多い借家暮らしに悩まされていたHさん。
新築するなら、飽きのこないデザインで、断熱性の高い家がいいと、セルロースファイバーを標準使用する『根上建築』を選んだ。色へのこだわりの強い奥さまの要望で、杉板張りの外壁は、無添加のオスモ塗料でオレンジ色に。玄関ドアを開けた瞬間、無垢の木のやさしい香りが降ってきて心が和む。高い吹抜けが気持ちいいLDKは、家族の繋がりを感じ合えるオープンな空間で、天井はすべて奥三河の杉材。これだけ大きな吹抜けでも、1、2階の温度差を感じることなく年中快適なのは、無垢の木とセルロースファイバーの相乗効果によるもの。「結露もなく、家中がさらっとして、よく眠れるようになりました」とご主人。エアコンをつけなくても快適に過ごせる時間がほとんどで、自然の光と風を上手に採り入れたパッシブな暮らしを楽しんでいる。若い棟梁が丹誠込めて手づくりした自然素材の家は、家族の歴史とともに味わいを増していく。